【ベトナム】高校生2,800人が参加!集まらずに取り組めるオンラインマラソンの魅力
自分の都合に合わせて好きな時間に好きな場所を走る
コロナ禍でマラソン大会が次々と中止となっていくなか、オンラインマラソンの支援サイト「VietRace365」を利用する人が増えている。オンラインマラソンは、自分の都合に合わせて好きな時間、場所を走り、データを主催者に送ることで順位が決まる。大勢で集まることなく好きな場所で取り組めるところが最大の魅力だ。まず、自分の参加したいレースをオンラインで登録し、参加料を支払う。走行記録は、トラッキングアプリの「Strava」と同期することで計測される。アプリがない場合でも、サイトに記録を入力して結果を申告をすることが可能で、イベント終了後に記録を達成した場合は、メダルや賞状などが授与される仕組みとなっている。
健康な体作りや毎日の運動を促進することを目的に、2020年5月に開催された高校生向けのイベント 「CHẠY NGAY ĐI, ĐÁNH TAN SARS – COV」では、21日間に70kmもしくは120kmを走る2つのコースが用意された。参加費は無料で、期間内に設定した距離を走り、記録するというもので、このイベントには約2,800人の学生が参加をした。また、同じく5月に開催された「Run Fight Corona」と、3月に開催された「HAPPY WOMEN DAY」というイベントでは、参加費の一部が募金され、3,900万VND(約18万円)が、マスクや消毒薬、また干ばつや塩害で被害を受けたエリアへの寄付に利用された。
国内のオンラインマラソン支援サイトVietRace365がオープンした理由とは?
ベトナムのランニング愛好家の間では、以前から海外のオンラインランニングイベントは人気があった。しかしイベント終了後に、外国から賞品が届くまでに時間が掛かるといった懸念点があった。そのため、国内でもっと気軽にオンラインランニングができるように、2018年5月にVietRace365のサイトがオープンした。オンラインマラソンでは、企業が社内のスタッフ向けにコースを設定することも可能だ。そして、参加者に賞品が送られるだけでなく、参加者が走った走行距離に応じて募金ができるプログラムもある。
本記事はTNCライフスタイル・リサーチャー(http://lifestyle.tenace.co.jp/ )とインテージのグローバル・リサーチャーの共同執筆記事です。
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執筆者プロフィール
TNCアジアトレンドラボ
株式会社TNCが運営する、アジアのトレンドを研究・発信する情報機関。現地の生活者の暮らしや生活習慣に根ざしたトレンドからインサイトを見出し、企業のマーケティング活動の支援を行っています。
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インテージ
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- 2020/12/25
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