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【フィリピン】フィリピンのソーシャルメディアが巨大である3つの理由

フィリピンは7,100以上の島々からなる群島です。それは、約183の異なる方言を話す各民族グループが存在しています。このような文化的・地理的な隔たりがあるため、フィリピンはその多様性で知られています。とはいえ、国の端から端まで共通した特徴があり、ソーシャルメディアの力で誰もがつながっているようです。

フィリピンでは、社会的交流は日常生活の基本です。
だからこそ、フィリピン人がすぐにソーシャルメディアを利用するのは当然のことなのです。

1. フィリピン人は社交的

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フィリピン人はとても社交的な人々です。家族や友人との密接な関係で知られています。社会的交流はフィリピンの日常生活の基本であり、フィリピン人のもてなしは伝説的なものであるため、見知らぬ人にまで及んでいます。だからこそ、フィリピン人がすぐにソーシャルメディアを利用するのは当然のことなのです。

2. フィリピンでのソーシャルネットワーキング

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フィリピン人にとって、ソーシャルメディアは人間関係を確立し、強化するためのつながりの形です。彼らは他の人とのつながりを大切にしています。ソーシャルネットワーキングサイトに参加することは、インターネットユーザーの間では、ユーザーが作成したコンテンツを利用して国中の人々からリアルタイムで最新情報を得ることができるため、最も人気のあるアクティビティです。

約7600万人のソーシャルメディアのアクティブユーザーが1日平均4時間12分ログインしているフィリピンは、Hootsuiteとイギリスに拠点を置くコンサルタント会社We Are Socialが発表した調査を基に、「世界のソーシャルネットワーキングの中心地」と呼ばれていました。

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出典:Study released by Hootsuite and United Kingdom-based consultancy We Are Social

Facebookは最も利用されているソーシャルネットワーキングプラットフォームのトップで、97%のフィリピン人ソーシャルメディアユーザーが積極的に利用しているか、少なくともサインアップしてプロフィールを作成したことがあります。次いでYouTubeが96%、Instagramが64%で3位となっています。

Facebookに関しては、ミレニアル世代が今でも最も多く利用しています。10代後半から20代前半の人たちが全ユーザーの33%を占め、次いで20代後半から30代前半の人たちが30%です。

また、従来メディアよりもSNSでのニュースの方が速報性が高く、接続性や最新の出来事のフォローできることから人気の場所となっています。

フィリピン人のオンラインで最も人気のあるアクティビティはソーシャルで、インターネットユーザーの90%がソーシャルに参加しています。フィリピンのインターネット速度はアジアで最も遅いことで有名なので皮肉なことです。

3. フィリピンのインターネット

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インターネットの普及率は2018年現在、同国の総人口の71%に達しています。フィリピンのソーシャルメディア以外では、電子商取引もネチズンの間で着実にその存在感を固めています。まだまだショッピングモールには遠く及びませんが、オンラインショッピングはフィリピン人の間で2番目に人気のあるオンラインアクティビティです。

フィリピンのデジタルの未来

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フィリピンではインターネット人口が増え続けています。多くのトレンドが行き交う中で、この国のデジタルの未来がどのようなものになるのかを見極めるのは難しいです。

一つ確かなことは、フィリピンのように地理的にも文化的にも多様な国では、情報が力を与え、国をつなぐ原動力となるということです。情報の入手可能性とリアルタイムの共有力は、特に政治や災害対応において、ゲームチェンジャーとなっています。

韓国のソロ・ダイニング・トレンドや日本の桜経済など、その他のEye on Asia記事もチェックしてみてください。次回もお楽しみに!


  • dataSpring

    執筆者プロフィール
    Ian Estares, dataSpring Editors

    dataSpringはインテージグループ傘下のアジア最大規模のインターネット調査専用パネルを提供するプロフェッショナル集団です。

  • Intage Inc

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    インテージ

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