ベトナム駐在を経験、またそこで何百件もの家庭訪問調査を実施した経験を基に、住宅環境またそこから炙り出されるベトナム人の意識、価値観の一部を今回紹介したいと思います。
家の造り:ウナギの寝床は赤レンガで造られる!?
ベトナムの特に都市部(ホーチミンやハノイ等)を訪れた方は、戸建ての間口が狭くて奥に広くまるでウナギの寝床のようになっている住宅に驚かれることがあります。このような造りになっている理由は、京都の町屋と同様節税対策と言われています(昔は土地面積ではなく、間口の広さで税金がかかっていたため)。一般的なものは、間口が4-6m、奥行きが20m程度となります。
また家の壁などには、コンクリートや木ではなく、レンガが使用されています。理由としては木材などの費用の高さやフランス文化の影響と言われています。ただ環境への配慮から政府は非焼成建材の使用を推奨しているため、今後変化していくものと思われます。


家の内側:玄関からの一歩目はタイル張りの大リビング!?
ベトナムの多くの家の間取りは、玄関から入ってすぐに大きなリビングという配置となっています。日本のような玄関や廊下はなく、風通しのよい構造になっています。また、多くの時間を家族と一緒にリビング過ごしたり、友人や親戚を招いて食事会をしたりするほか、突然人が来て談笑することも多く、リビングは広く玄関から入ってすぐの場所に設けられています。まさに人々のコミュニケーションの中心地となっています。
床は、掃除のしやすさや湿気の多さ、木材価格の高さといった理由から、フローリングよりもタイルが好まれる傾向にあります。一般的には、タイル張りのフローリングにステータスを表す中華様式のゴツゴツした木製家具を置く家庭が多いですが、若い世代では洋風家具の需要が拡大しています。現在はマンション住まいの核家族が増えたこともあり、小ぶりなソファやダイニングテーブルセットなど、コンパクトでシンプルな家具へのニーズが高まりつつあります。今後、家の外(外観)、家の中(内装)と様々な変化を見ることができると思います。


(出典:生活者データベース
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