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【シンガポール】変わるシンガポールの食品保存事情/使い捨てフィルムからシリコン蓋へ

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SNSを通じて一躍人気商品となったシリコン蓋

COVID-19による外出自粛で、シンガポールでは環境意識がますます高まっている。日常生活でも資源ゴミを減らそうと、食品用フィルム・ラップのかわりとなるシリコン蓋が万能アイテムとして注目されている。シリコン蓋は、繰り返し使え節約になる、伸び縮みする、電子レンジでの加熱も可能、頑丈で洗いやすく使い勝手もいいというのが、人気の理由だ。インターネット通販で登場したのをきっかけに、各種SNSを通じて話題となった。最近ではシンガポール現地のDAISOでも2シンガポールドル(約162円)で見かけるようになった。また、食品保存用のシリコンバッグも繰り返し使えて便利だと話題になっている。

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家にいる時間が増えたことでサステナブル意識も上昇

世界では、計280万トンの食品用フィルムが毎年捨てられている。また、ワシントンDCに本拠を置く非営利団体「National Center for Health Research」での研究結果によると、プラスチックの食品用フィルムに入っている有機物DEHAは、熱が加わると食べ物に浸透し体に害も及ぼすということが報告されているため、健康面での危惧をしている人もいる。さらにCOVID-19のロックダウンで、家にいる時間が増えたことにより身の回りの環境・健康問題について考える人が増えたのではないだろうか。
シリコン蓋は、現在のところ健康に関する懸念がなく、これから食品フィルムの代替策として浸透していくであろう。

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本記事はTNCライフスタイル・リサーチャー(http://lifestyle.tenace.co.jp/ )とインテージのグローバル・リサーチャーの共同執筆記事です。


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