<駐在員のしゃべりBAR>各国のお菓子事情
第一回:<駐在員のしゃべりBAR>各国のインフレ事情~現地にいるから体感できること~
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インテージの駐在員は毎月情報交換会を行っており、そこで現地にいないとなかなか耳に入らない貴重な情報がたくさんありました。「駐在員のしゃべりBAR」はこのような情報をテーマごとにまとめ、皆様にお届けする新たな取り組みになります。
普段食べているスナック菓子や冷凍食品など国ごとにどのような違いがあるでしょうか。各国の駐在員に、独断と偏見で自分が好きなものやどんなものがあるかなどについて語ってもらいました。今回はまず「お菓子編」をご紹介いたします。
▼メンバー
あおば(タイ駐在員,男性)
すはら(シンガポール駐在員,女性)
ぱく(シンガポール現地社員,男性)
おかやま(よくフィリピンに出張しているData Spring社員,男性)
なかむら(インド駐在員,男性)
かしい(上海駐在員,男性)
せきお(上海駐在員,女性)
いまむら(ベトナム駐在員,男性)
ぽーる(元ベトナム駐在員,韓国人,男性)
たつだ(東京本社勤務,男性)
ふぉん(司会)(東京本社勤務,マレーシア人,男性)
シンガポール
ぱく(シンガポール):マレーシア人の妻がイカ(するめ)が好きなので、このするめみたいなお菓子が常に家にストックされている。
たつだ(日本):日本のするめとは違うの?
ぱく(シンガポール):ちょっと違って、味がいろいろついている。砂糖がついているものもある。
ふぉん(司会):辛いやつもありますよね。マレーシアの夜市ではイカを焼いて砂糖をつけて売っていたりします。伝統的な食べ物です。
ぱく(シンガポール):あと、みんな好きといえばCurry puffとか?
すはら(シンガポール):あれをスナックというのかはわからないけど、大きな餃子の中に具材が入ったカレーパイみたいな。
ぱく(シンガポール):Curry puffは中にポテトとかチキンとかサーディンとかいろいろ具材が入ってて、ローカルな昔からのお菓子。
たつだ(日本):インドにありそうなお菓子だけど、インドとは関係ないのかな?
ぱく(シンガポール):あ、インドのサモサに近いかも。
ぱく(シンガポール):あとは、エビせんべいのようなもので、よくマレー系の人が食べてる「ケロポック」(Keropok)というものとか。大きな缶に入っていて、事務所でも大人気で開けたら2日持たないくらい。
すはら(シンガポール):あと私はこれ結構好き。たぶんマレーシアのお菓子かな。
ふぉん(司会):マレーシアのもの多いですね。
すはら(シンガポール):お菓子はマレーシアか、あとはドンキで買う日本のものか普通のスーパーで買う欧米系かになってしまうかも。
ぱく(シンガポール):最近はタイのものとかね。シンガポール独自のものは少なくて、マーラーチップスなどのローカルチップスとかかな。
韓国
たつだ(日本):スナック菓子というかアイスなんだけど、韓国の「メローナ」ていうアイスがすごくおいしくて好き。
たつだ(日本):日本では見かけないけど、ブラジル出張に行ったときに売ってて買ってしまった。
ぽーる(元ベトナム) :ブラジルとか南米での売上もかなりあって、メロンの味が濃く牛乳含有量が多くて人気がある。韓国ではお酒の〆にこのメローナを食べたりもする。
いまむら(ベトナム):ベトナムでも韓国のハニーバターチップはすごい人気。
ぱく(シンガポール):シンガポールでも韓国コンビニに必ずおいてある。
かしい(中国上海):このポテチは中国でも売ってる。あとロッテとオリオンのチョコパイもかなり入ってきてるかな。
ぽーる(元ベトナム):チョコパイといえば、ベトナムでは国内で売られているチョコパイの種類が韓国より多いくらいで、東南アジアのパパママショップに営業かけて成功した事例として挙げられていたりする。
いまむら(ベトナム):確かにどこでも売っている。
中国
かしい(中国上海):中国は現地化したものと輸入品と地元のお菓子が入り混じってる感じ。普段食べてるのは、現地生産したオレオとか、タイの海苔とか、中国ブランドで食べたことあるのはヌガーみたいなのくらいかな。あとはスナックというよりどちらかというと月餅なんかのが多いかも。
せきお(中国上海):甘栗とか牛肉のジャーキー とかね 。
かしい(中国上海):あ、そうそう。甘栗とかなつめとか。お菓子というか牛肉の干したものとかドライフルーツとかを量り売りする、そういう駄菓子屋のようなお店が上海市内に結構残ってる。
量り売り店イメージ画像
なかむら(インド):インドも間食だとサモサとか手作りのお菓子を買ってきたり。
なかむら(インド):あとはローカルのお菓子も結構あってビスケットとかクッキーとかはこんな感じの。
なかむら(インド):RAYSのマサラ味のポテチと一緒にこういうチョコクッキーをつまんだりしているかな。
グラブ・ジャムン:油で揚げ最後に砂糖水に漬けたインドの菓子。非常に甘いのが特徴で「世界一甘い菓子」とも称される
ベトナム
いまむら(ベトナム):個人的にはスナックというと湖池屋のポテチとかを買ってしまうけど、ローカルなお菓子は町中の屋台に売っていることが多いと思う。ライスペーパーの乾燥したものに辛い味付けをしてパリパリ食べたり、やっぱりお米から作ったものが多いかな。
ふぉん(司会):米消費量世界一のベトナムらしいですね。
タイ
あおば(タイ):自分自身お菓子食べないので難しいけど、広義的なお菓子ということではタイはフルーツが豊富なので果実やジュースなどをとることが多いかな。ローカルフルーツも豊富だけどロットが大きいので、買って食べるのはりんごやバナナなんかになるけど。
<総括・ending>
シンガポールではマレー系をはじめとする各国のスナック菓子やインド菓子に似たようなお菓子が食べられているのが、まさに多民族国家ぽいと感じます。またインドやベトナムではまだ町中の屋台などで買うお菓子も一定の割合で食べられており、さらに中国の大都市上海でも量り売りの駄菓子屋がまだ残っていて伝統的なお菓子が買えることもとても印象的でした。
さて、次回はインスタント食品や冷凍食品他についてご紹介する予定です。ぜひお楽しみに!
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執筆者プロフィール
チュウ フォンタット
マレーシア人リサーチャーです。15年前から来日し、今も東京を拠点とし、東南アジアをはじめ海外のインサイトについて発信しています。
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編集者プロフィール
臼井 由紀子
日本でもかなり色々な国の料理が食べられますが、お菓子の領域はまだまだ奥深いものです。
- 2022/11/22
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