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【韓国】16年ぶりに再版された「ポケモンパン」が大ヒット!スーパーやコンビニでは品薄状態に

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2022年2月、16年ぶりに再販された「ポケモンパン」が社会現象を巻き起こすほどの大ブームとなった。マート(大型スーパー)やコンビニでは争奪戦が繰り広げられ、孫のために明け方から並びオープンラン(開店と同時に品物を手に入れるため走ること)する祖父母の姿も多く見られる。ポケモンパンは、大手製パン企業「SPCサンリプ」が1998年に発売を開始し、子どもたちに大人気となった商品だったが、2006年に生産中止となっていた。2022年2月に再販した商品は亀パン(メロンパン)(1,500ウォン/約157円)やチョコケーキ(1,500ウォン)など7種類。品薄状態を改善するため、同年4月に4種を追加で発売。いずれの商品にもポケモンキャラクターの「ティブティブシール」(剥がせるシール)がランダムで同封されている。シールは全部で159種類。ポケモンパンヒットの最大の理由は、このシールをコレクションするため。発売から3か月後で販売数が1,900万個を突破。ポケモンパンを買いに来る客の対応に追われたコンビニでは、店の入り口に「ポケモンパン売切れ」「ポケモンパンはありません」という張り紙をして対処している。2022年11月時点でも、入荷と同時に売り切れる商品不足の状態が続いた。

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大ヒットとなった背景には懐かしさを刺激されたMZ世代が一役

これほどまでの大ヒットとなった理由は、子どもの頃にポケモンパンを食べながら育ったMZ世代が、社会人となって購買力を持ち、懐かしさを刺激された「ティブティブシール」を集めているためだといわれている。ミレニアム世代(親世代)から、その子ども世代にブームが広がっていった。世界的に人気アイドルグループ「BTS」のRM氏が、コンビニを8店舗回ってポケモンパンを手に入れたとInstagramにアップしたことも人気を後押しした。このようにポケモンパンを求め、コンビニをハシゴするMZ世代が急増、高額転売も多発している。そのため、子ども同伴でなければ販売しないというルールを設けている店舗も多い。一時過熱していたブームが少し落ち着きを見せ始めたが、2022年9月「ハロウィン限定版」が発売され盛り上がりが再燃。限定版だけに同封されている「暗闇で光るティブティブシール」は、子どもやコレクターの垂涎の的となっている。

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本記事はTNCライフスタイル・リサーチャー(http://lifestyle.tenace.co.jp/) とインテージのグローバル・リサーチャーの共同執筆記事です。


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