ColumnColumn

【ベトナム】新生児に個人識別番号を発行へ/行政手続きの簡略化を目指す

出生届を提出するとマイナンバーを交付

2020年から全ての出生児を対象に、12桁の個人識別番号を発行する計画を政府が発表した。出生届を提出すると、複数の省にまたがるデータシステムと連動し、交付された番号が「マイナンバー」として生涯行政手続きで使用できるというものだ。2019年10月時点では、全国の省と市の8割で、住民向けの個人識別番号の交付がスタートしており、およそ260万人が申請済みである。未整備の地域でもデータシステムへの接続が進められていて、2020年には全ての地域で稼働が可能になる見込み。国民向けの行政サービスの向上につながると期待されている。

images

データの共有で手続きの簡略化と費用の削減を目指す

行政手続きにかかる手続きの長さや、煩雑さは長年問題視されていた。特に、複数の省や、中央と地方をまたぐ手続きで顕著だったため、今後は国家と各地方、専門機関のデータベースを結ぶ運用が急がれる。国民が期待を寄せているのは、行政手続きが簡略化できることと、費用が抑えられることだ。政府によれば、個人識別番号を運用することで、約1,300の行政手続きにおいて、個人情報開示の度重なる請求や、証明書の発行、コピーの必要が最小に抑えられるという。政府の試算では年間で1兆6,000億VND(約74億8,000万円)が節約できる見込みだ。

images

本記事はTNCライフスタイル・リサーチャー(http://lifestyle.tenace.co.jp/ )とインテージのグローバル・リサーチャーの共同執筆記事です。


  • TNCアジアトレンドラボ

    執筆者プロフィール
    TNCアジアトレンドラボ

    株式会社TNCが運営する、アジアのトレンドを研究・発信する情報機関。現地の生活者の暮らしや生活習慣に根ざしたトレンドからインサイトを見出し、企業のマーケティング活動の支援を行っています。 http://tnc-trend.jp/

  • Intage Inc

    編集者プロフィール
    インテージ

    ***

転載・引用について
  • 本レポート・コラムの著作権は、株式会社インテージ または執筆者が所属する企業が保有します。下記の禁止事項・注意点を確認の上、転載・引用の際は出典を明記ください 。

    「出典: インテージ 調査レポート「(レポートタイトル)」(●年●月●日発行)」
    「出典:Global Market Surfer ●年●月●日公開
  • 禁止事項:
    • 内容の一部または全部の改変
    • 内容の一部または全部の販売・出版
    • 公序良俗に反する利用や違法行為につながる利用
    • 企業・商品・サービスの宣伝・販促を目的とした転載・引用
  • その他注意点:
    • 本レポートを利用することにより生じたいかなるトラブル、損失、損害等について、当社は一切の責任を負いません
    • この利用ルールは、著作権法上認められている引用などの利用について、制限するものではありません
  • 転載・引用についてのお問い合わせはこちら