imagesColumn

【中国】若者「潮玩(デザイナーズトイ)」ブーム

このコラムでは、中国の若者の「潮玩(デザイナーズトイ)」ブームについて、何を、どのくらいの頻度で、どのように購入しているのか?若者がデザイナーズトイを買う理由について、デザイナーズトイを買う時に重視するポイントなど、若者の「潮玩」(デザイナーズトイ)の購入実態に迫る。

images

「潮玩(デザイナーズトイ)」、アート トイ (art toy) とも呼ばれる。 アートトイの始まりは90年代の香 港にさかのぼり、そのほとんどがアー ティストやデザイナーなどによって作 成された個性豊かなものである。

ターゲット:大人
カテゴリー:ブラインドボックス、フィ
ギュア、 球体関節人形 ぬいぐるみ、 積み木など。

中国のデザイナーズトイ産業の規 模は2015年には63億人民元に までのぼっており、2015年-2020 年の複合年間成長率は36%に 達した。 中国全体のデザイナーズト イ・リテイル市場規模は、2022年 には478億人民元に達すると予測 されている。

 データ出所:「中国社会科学院国勢 調査・ビッグデータ研究センター:2021 中国デザイナーズトイ市場発展 報告 」

若者「潮玩 (デザイナーズトイ)」 購入実態

何を、どのくらいの頻度で、どのように購入しているのか?

ブラインドボックス、フィギュア、 積み木は最も人気のあるアイテムとなる。
・若者の38%が月に1回以上デザイナーズトイを購入し、 デザイナーズトイ若者ユーザーの58%はハマってから1年以上が経過したため、 デザイナーズトイ消費は長期にわたって持続する性質があるとうかがえる。 若者の 8.2%がデザイナーズトイにかける月間支出は1,000人民元を超えている。
オンライン購入が主流であるが、オフライン購入は依然として一定のシェアを占めている。 購入チャネ ルの構成: ECサイト (60.0%)、ブランド公式サイト (54.4%)、ブランドオリジナル店舗(43.1%) ソーシャルECプラットフォーム (35.5%)、 中古品取引プラットフォーム(35.0%)。

 データ出所:「Top Klout Index 研究院 若者の生活・消費観察――デザイナーズトイ篇2022.09」若者の定義: 80~00年代生まれ

若者がデザイナーズトイを買う理由とは?

自分を喜ばせる、 社交、 思いを寄せる、投資

images

自分を喜ばせること。 若い消費者層は心の満足をより重視している。デザイナーズトイは、まさにこのニーズに応えてくれる。
社交。デザイナーズトイは、 若者が自分を表現し、 友人を作るための新しい手段になっている。 人の輪に入るために購入している若者もいる。
思いを寄せること。デザイナーズトイが若者にもたらす情緒的価値は、 玩具そのもの自体の価値よりも高い。さまざまなIPコラボ製品は子供の頃の記憶を呼び覚ます。
投資。中古品取引プラットフォームでは、 デザイナーズトイの隠れ人気・限定アイテムに高額のプレミアがついており、高価買取になりやすいためコレクション価値が高い。若者は一種の投資としてデザイナーズトイを購入している。

若者がデザイナーズトイを買う時に重視するポイントは?

「デザイン、品質管理、技術」が厳しく要求されている

・若者がデザイナーズトイを購入する際に最も重視している点は玩具そのもの自体のデザイン・であり、次いで品質管理、 作り方・技術、IPの印象、価格。
・若者は、コストパフォーマンスよりもエモーショナルなものにお金をかけたいと考えている(エモ消 費)。 品質の高いデザイナーズトイは長く売れ続ける。
・IPの面では、 「中国風」、 「国潮」、 「LEGO」によるIPユニバースはいずれも非常に高い注目 度を誇っている。
・また、著作権・オリジナリティも若者がデザイナーズトイを購入する際に重要視されている。

記事の出典:
https://www.intage-china.com/jp/news-view/382.html


  • Intage Inc

    執筆者プロフィール
    インテージ チャイナ

    ***

  • Intage Inc

    編集者プロフィール
    株式会社インテージ

    ***

転載・引用について
  • 本レポート・コラムの著作権は、株式会社インテージ または執筆者が所属する企業が保有します。下記の禁止事項・注意点を確認の上、転載・引用の際は出典を明記ください 。

    「出典: インテージ 調査レポート「(レポートタイトル)」(●年●月●日発行)」
    「出典:Global Market Surfer ●年●月●日公開
  • 禁止事項:
    • 内容の一部または全部の改変
    • 内容の一部または全部の販売・出版
    • 公序良俗に反する利用や違法行為につながる利用
    • 企業・商品・サービスの宣伝・販促を目的とした転載・引用
  • その他注意点:
    • 本レポートを利用することにより生じたいかなるトラブル、損失、損害等について、当社は一切の責任を負いません
    • この利用ルールは、著作権法上認められている引用などの利用について、制限するものではありません
  • 転載・引用についてのお問い合わせはこちら