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Last updatedcalendar_month2025/10/17外食大国タイで進む“内食化” ── タイ市場で“次に来る”キッチン家電とは?

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タイの外食文化は非常に発達しており、多くの人が日常的に外食を利用しています。街中には多くの屋台や食堂が軒を連ねており、手軽に安価でさまざまな料理を楽しむことができます。特にバンコクでは、外食が生活の一部として定着し、現地生活者の強い味方となっています。 一方で、健康意識の高まりとともに、自炊をする家庭も増えてきています。特に野菜の摂取量を増やしたり、脂肪分を抑えて栄養バランスをとる行動がみられるようになってきました。 Statistaのデータ(2025年)によると、タイにおける小型キッチン家電市場は10億USD(約1,500億円)に上り、今後も高い成長率を示すと予測されています。

小型キッチン家電 - セグメント別売上高

出典: Statista Market Insights(Statistaより引用)

一方、インテージが保有する海外生活者データ「Global Viewer」*を集計分析し、タイの家庭におけるキッチン家電の浸透状況を分析しました。 ※集計ベース:バンコクの社会経済クラス(SEC)C以上が対象

*Global Viewerとは

インテージがストックする11カ国(アジア・US)の生活者の様々な実態・意識に関するアンケートデータを用いて、ご課題に応じたレポートをご提供するサービス。
カバーしている項目は、各種商品・サービスカテゴリーに関する行動実態・意識、価値観・情報接触など400項目に及ぶ。

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以下の図は、現在保有している調理家電と今後購入検討している調理家電の関係を示したものです。 右に行けば行くほど多くの家庭に浸透していることを示し、上に行けば行くほど今後の需要の高さを示しています。

現在保有している調理家電と、今後購入検討している調理家電(タイ)

一般的に、耐久消費財の一部である調理家電は浸透度が高くなれば、需要は落ち着く傾向にあり、冷蔵庫・炊飯器・電子レンジのように需要は安定期に入ります。 その反面、家庭への浸透が現在進行形で進んでいるカテゴリは、高い需要を示します。この関係を示す曲線を本コラムでは「浸透曲線」と呼ぶこととします。 改めて図を見ると、浸透曲線のピークに「エアフライヤー」があることがわかります。先に述べたように、自炊をする理由の一つである“健康”のために脂肪分を控える行動が「エアフライヤー」の高い需要につながっているのではないでしょうか? 実際のバンコクの家庭をのぞいてみると、多くの家庭で「エアフライヤー」がキッチンに置かれている様子が見て取れます。

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※写真は、インテージ保有の海外生活者ビジュアルデータベース「Consumer Life Panorama(通称:CLP)」より抜粋

想像していた「エアフライヤー」よりも小型なものが多くみられました。そもそもキッチンに十分なスペースがないという物理的な理由もありますが、それだけではなく、用途として本格的なものを大量に調理するのではなく、比較的簡単なものを少量調理することに使われているようです。 また、エアフライヤーに加えてもう一つ、浸透曲線のピーク手前に「コーヒーメーカー」がある点も見逃せません。 タイといえば、お茶が伝統的な飲み物として広く親しまれていることで有名ですが、その一方でバンコクを中心にカフェ文化が広がり、コーヒーが若い世代で浸透してきています。そういった背景から、「コーヒーメーカー」が家庭にも導入され始めているのではないでしょうか。

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※写真は、インテージ保有の海外生活者ビジュアルデータベース「Consumer Life Panorama(通称:CLP)」より抜粋

今回の分析結果から、バンコクの比較的豊かな世帯を中心に、キッチン家電を充実させる兆しが見て取れます。従来の屋台文化で自炊をしない、というイメージから、自宅でも楽しみながら調理を行い、健康に気を付けた食事を摂るというトレンドが広がりつつあるようです。

タイ人の「平均的な暮らし」を詳しく知りたい方は、こちらの記事も併せてご確認ください。
タイ人の平均とリアルな消費価値観 ~知っておくべき基本情報~

・実用性・自己研鑽・口コミ重視の消費価値観
・変化する食生活
・健康意識の高まり  
など

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  • Intage Inc

    執筆者プロフィール
    高橋 謙一郎

    株式会社インテージ グローバル事業本部 海外事業推進部 事業企画グループ

    モビリティ業界のグローバルリサーチに数多く従事したのち、2023年より海外事業推進、グローバルリサーチサービスの整備、新ソリューション開発に取り組んでいる。

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    編集者プロフィール
    チュウ フォンタット

    日本在住14年目マレーシア人リサーチャー。ASEAN各国の調査を多く担当しています。

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