中国のアニメに関する新しいトレンド。中国アニメと中国発高級ブランドとのコラボ
- 公開日:2025/10/28
- 更新日:2025/10/28
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1.中国のアニメ業界の現状
アニメ文化は、アニメ・マンガ・ゲームなどの仮想娯楽コンテンツを指すことが一般的だが、現在ではさまざまな周辺商品やオフラインの娯楽活動へと広がっている。多くの愛好家がアニメ文化をテーマにしたショッピングモールや展示会などへ遠方から足を運び、お気に入りのIPを追いかけることで、文化と観光の消費を牽引している。


2025年までに、中国のアニメユーザー数は5億3000万人に達し、そのうち90年代以降と2000年代以降の世代が人口の4分の3を占め、市場規模は6000億元(約12兆8000億円)を超えた。

出典:CCTV Finance、2025年8月https://tv.cctv.cn/2025/08/03/VIDEk76EF9cqnFxptrzsiPjf250803.shtml
行行查データベース
https://xueqiu.com/4318019005/345484913
2.参加型複合イベント(オフラインイベント)の効果
美団のデータによると、ビリビリワールド開催週の上海における観光関連商品の予約数は前月比35%増加し、上海行きの航空券予約は前年同期比で約50%増加、会場周辺のホテル予約は前年比で約5倍に急増した(中国新聞網、2025年8月)

出典:https://travel.sohu.com/a/912558856_362042
文化観光や消費財に加え、IPコラボレーション金の販売も目覚ましい成果を示した。周大福と「ブラック・ミース:ウーコン」のコラボブレスレットは、今年上半期に累計300万元(約6,400万円)以上の売上を達成した。老鳳祥と「聖闘士星矢」が共同発売した限定30体の金製フィギュア(1体88万元/約1,800万円)はわずか2週間で完売。JXオンライン3は16周年を記念し、中国黄金など金小売業者と共同でプロモーションキャンペーンを実施し、4日間で280万元(約6,000万円)以上の売上を達成した。

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執筆者プロフィール
インテージ チャイナ
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編集者プロフィール
チュウ フォンタット
日本在住14年目マレーシア人リサーチャー。ASEAN各国の調査を多く担当しています。