【インド】薄暗いカオスな路地が大変身/トレンドに敏感な若者が集うデリーの注目スポット
インドのトレンドスポットといえば、今まではモールや富裕層向けのマーケットであった。しかし最近、富裕層や若者から注目を集めているのは、南デリーにある「Champa Gali」と「Shapur Jat」である。昔からある街の汚い路地を一新した場所で、どちらもモールやマーケット、高級住宅街に比較的近い場所にあるため、夜遅くまで訪問者が絶えない。まるで欧米のような街並みに感じられる「Champa Gali」は、おしゃれなカフェや雑貨店が多く、カフェで友人とおしゃべりを楽しむ人々も多い。「Shahpur Jat」には、カフェやデザイナーズブランドが多く立ち並んでいる。特に、高級な一点ものの結婚式用民族衣装店が人気であり、女性の買い物客が多い。
街を再開発したトレンドスポットとして以前から有名なのは、「Hauz Khas Village」である。しかし、デザイナーズブランドやレストラン、バーがあるだけで、街の全体的な雰囲気は決して良いものではなかった。今ではナイトスポットに変化しつつあり、トレンドに敏感な人々の足は遠のき始めていた。
それに比べ、「Champa Gali」や「Shapur Jat」は閑静で洗練された、パリのような雰囲気がある。全てのレストランでお酒を提供していないため、酔っ払いや騒ぐ人々がおらず、安心で落ち着いた空間になっている。アートや音楽、読書をリラックスして楽しみたい人々がめいめいの時間を過ごしている。
本記事はTNCライフスタイル・リサーチャー(http://lifestyle.tenace.co.jp/ )とインテージのグローバル・リサーチャーの共同執筆記事です。
-
執筆者プロフィール
TNCアジアトレンドラボ
株式会社TNCが運営する、アジアのトレンドを研究・発信する情報機関。現地の生活者の暮らしや生活習慣に根ざしたトレンドからインサイトを見出し、企業のマーケティング活動の支援を行っています。 http://lifestyle.tenace.co.jp/
-
編集者プロフィール
インテージ
***
- 2019/09/13
- 2545 Views