統計データから見る中国~モビリティ編~
- 発行時期
- 2024年5月
- ページ数
- 26
- リサーチ実施会社
- 株式会社インテージ
- レポート価格
- Free
- 対象国
-
China
内容
「統計データから見る」レポートシリーズは各国の政府機構が公開する生活者関連の基礎データ(食、住、モビリティなど)を取りまとめたレポートです。「中国・モビリティ編」では、中国の公開データを用いて、中国の自動車や公共交通機関、新エネルギー自動車の概況と地域別特徴についてご紹介します。
サマリ
1.所得と支出
①直近5 年間、中国全国居住人口の所得も支出も上昇傾向。
②交通・通信にかかる支出の割合は、基本的な需要支出全体のうち約14 %を占め、直近 5 年は横ばい。
③ガソリン価格は直近4 年で上昇傾向で、中国大都市での販売価格は日本(東京)よりやや高い。
2.インフラの状況
①鉄道による旅客輸送は量・距離ともに増加している一方、道路による輸送は減少。長距離移動の旅客が、道路から鉄道にシフトしている。
②都市鉄道路線の延長は年々伸びていて、特に上海では都市鉄道の密度が高く公共交通が充実している。それよりも密度の低い北京では、バス・トラムとタクシーの運行車両数が上海より多い。
③公共EV 充電器の数は年々増加しており、 EV1 台当たりの充電設備の数は、日本より中国の方が多い。
3.自動車販売・保有状況
①売上高TOP 10 のうち、国内メーカーが半数を占める。輸入車の販売台数は年々減少している傾向。
②運転免許保有者数は年々伸びており、北京の人口当たり運転免許保有者の割合が特に高い。
③世帯あたり自動車保有台数は日本では近年横ばいだが、中国はここ5 年で 0.38 台から 0.5 台まで伸びている。
④バイクは排気ガス抑制を目的に制限されている都市もあるため、近年は年々減少している傾向。一方、免許の要らない電動バイクの保有台数が年々増加している。
4.新エネルギー車の保有・販売状況
①中国の新エネルギー自動車の保有は近年大幅に増加しており、2021 年には全体の 3% を占める。
②新エネルギー車の販売台数も近年大幅に増加しており、2022 年には自動車販売台数の 30% 近くを占める。新エネルギー車市場を支援する政府の政策が背景であると考えられる。
③中国の新エネルギー車の価格は、生産コストが低いこと、国内のバッテリー・バリュー・チェーンがより統合されていることなどの背景から、欧米など先進諸国に比べて低い。
- 自動車/モビリティ
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