アジア消費者の今とこれから(2020)
- 発行時期
- 2020年5月
- ページ数
- 37
- リサーチ実施会社
- インテージ× カンターワールドパネル
- レポート価格
- Free
- 対象国
-
- China
- Indonesia
- India
- Japan
- Korea
- Malaysia
- Philippines
- Thailand
- Taiwan
- Viet Nam
内容
インテージはカンター・ワールドパネルと連携し、コロナ禍であるアジア各国のFMCG消費の「今」と「これから」を2020年5月までの購買データでまとめました。
サマリ
①[What Now?]
中国以外は地場ブランドが伸長。購入頻度・1回あたり購入量ともに増加しており、
ローカルニーズに即座に対応し、配荷を実現していることが成功要因といえる。
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[What Next]
消費者は買い物の頻度を減らしており、選択肢は店頭にあるものとなる。
消費者の利便性を考慮したチャネルや流通への配荷、店頭での視認性が重要となる。
② [What Now?]
消費者は食品などの必需品への支出を優先し、パーソナルケアはアジア各国で最も厳しい影響を受けている。
キードライバーはコロナ禍での新しいオケージョンを普及させ、購入者を増やすことである。
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[What Next]
新しいニーズの特定とオケージョンの創出でブランドの役割を再定義
例)コーラ家飲み&デリバリーによるアクセスの確保、カラーレスリップケア、など
③ [What Now?]
アジアの42%を占める低収入世帯に及ぼしたコロナの影響は様々であるが大きな行動変容を起こしている。
外食を減らす(インドネシア)、買い物頻度を減らして量を増やす(フィリピン)、クオリティーを求めブランドをより買う(インド)など。
どの国でもFMCGは必需品として、より重要性を増している。
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[What Next]
・カテゴリーの役割を再定義
例)粉ミルク 抵抗力強化を訴求&増量パック発売
・チャネルや収入層に適したサイズ&価格展開
例)衛生ニーズの高まりから低収入層も購入可能な少量サイズのトイレクリーナーを発売
④[What Now ?]
近隣店、コンビニエンスストアが活況を呈している。
これはコロナでより安全で人の少ない店を選び、短時間で買い物を済ませるようになったことが要因。
ここでは、今まで他のチャネルで買っていた液体ソープや衣類用洗剤、缶詰食品などといった生活必需品カテゴリーも買われるようになった。
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[What Next]
近隣店・コンビニエンスストアは今や生活必需品が買われるようになっているので、カテゴリーは品切れを起こさないようにすべき。
また、自社ブランドの製品を競合よりも店頭で手に取りやすくなるような表示をしたり、適切なパックサイズ・価格設定にする。
⑤ [What Now?]
EC購入率は中国、台湾、韓国3カ国で81%、タイなど東南アジアで11%に伸びた。
東南アジアは依然低いが、コロナ期を含む2020年5月までの直近12カ月では、EC購入者のうち60%は新規購入者であった。
アジア全体ではコロナ期にEC購入を始めた購入者の40%がコロナ後もEC購入を続ける意向を持っている。
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[What Next]
ECにおいてもマーケティングプラン(Go-To-Market戦略)を構築する。
オンライン・オフライン構造(オフラインからの流入やカニバリ)、商品ポートフォリオ(オンライン・オフライン売れ筋商品)、EC購入者プロフィール(新規・既存EC購入者)から品揃え、製品投入時期、プロモーションとその実施時期を考える。
⑥ [What Now?]
中国と韓国を除く東南アジア各国では、プロモーションによる購入比率は減少。
中国ではコロナで購入が減少し回復も遅かったカテゴリーは、購入中止者を呼び戻し継続して買ってもらうためにより多くのプロモーション費用を投下し回復を図った。
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[What Next]
コロナによる購入減少とコロナ後の回復速度に合わせて、カテゴリーごとにプロモーションの内容、実施期間、値引幅などを最適化する。プロモーションの内容は、成長カテゴリーでは新規購入者獲得、減少カテゴリーでは購入中止者を呼び戻し維持するといった目的に合わせて決定する。
調査概要
消費者購買パネル調査(商品バーコードスキャンまたはダイアリー)
問い合わせ先
インテージはKantar Worldpanelと連携し、世界各国の消費者実購買データから市場の変化とそのドライバーを分析し、皆様の海外ビジネスのサポートをしています。
本レポートや海外パネルデータについてのお問い合わせは global-market-surfer@intage.co.jp まで。