【ベトナム】手荒れ、肌荒れトラブルを軽減/抗菌作用のある天然ベトナム産ハーブに注目
抗菌効果があるとされるレモングラス、ホーリーバジルなどが人気
COVID-19感染予防対策として、アルコール消毒や手洗いの回数が増えたことによる手荒れや、長時間マスクを装着することによって、ニキビや肌荒れなどのトラブルが増えているなか、肌に優しく抗菌効果が期待できると、ベトナム産のハーブを利用する動きが広がっている。ホーチミンとハノイに11店舗を展開し、天然由来のエッセンシャルオイルや石鹸、コスメなどを販売する「Co men Home Lab」では、ベトナムハーブ由来のオイルは人気商品だ。抗菌効果があるだけでなく、ストレスの軽減などアロマ効果もあるとされている。
ベトナム国内に23店舗をもつ「ATZ Healthy Life」でも、ハーブ由来の商品は人気のアイテムだ。数年前から保湿効果の高いココナッツの人気が高かったが、最近では衛生意識の高まりとともに、抗菌効果があるとされるハーブが注目されているため、今後はレモングラス、ホーリーバジル、コリアンダーを使用したアイテムが増えていく予想だ。
保健省がマスクにハーブ由来のオイルを垂らすことを提案
ベトナムではここ数年、ベトナム産ハーブやフルーツを使用したコスメや石鹸が、天然由来で肌に良いと、女性たちの間で徐々に注目されていた。そして、COVID-19流行時に、ホーチミン市保健省が、ティーツリーオイルに抗菌効果があるとして、マスクにティーツリーオイルやカユプテ油(ティーツリーやユーカリと似ている植物で、優れた殺菌力を持つ)を垂らすことを提案したことで、ハーブにさらに注目が集まった。保健省の発表以降、天然ハーバルコスメを扱うブランドでは、 ハーブ精油を使用し、部屋の空気を新鮮に保つ方法や、ハーブを使用したアイテムの取り入れ方をSNSで提案する投稿が増えてきている。
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TNCアジアトレンドラボ
本記事はTNCライフスタイル・リサーチャー(http://lifestyle.tenace.co.jp/ )とインテージのグローバル・リサーチャーの共同執筆記事です。
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インテージ
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- 2020/09/10
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