【シンガポール】ハラル認証「食べられる」ライスストローが誕生/脱プラスチックストローの取り組みが加速
- 公開日:2019/11/22
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また、マイストローを持参する人も増えている。キウイフルーツを生産・販売するニュージーランドの企業「ゼスプリ」では、キウイ6個入りパックに金属製のマイストローセット(ストロー2本、洗浄用ブラシ、アクセサリー、巾着袋)を付けてセール価格で販売したところ、完売し話題となっている。
高級ホテルや観光スポット内の飲食店でもプラスチックストロー廃止の動き
WWFのプラスチック汚染問題解決に向けた取り組みの一環として、シンガポール国内の31企業が運営する270の飲食店で7月1日より、プラスチック製ストローの利用を廃止した。この中には、欧州最大のホテルチェーン「アコーグループ」のラッフルズ、フェアモント、スイソテル・ザ・スタンフォードなど各ホテルにある53のレストランやバー、そして代表的な観光スポットであるシンガポール動物園、ナイトサファリ、リバーサファリ、ジュロンバードパーク内の24の飲食店も含まれている。赤道直下に位置し、常夏の気候のシンガポールでは、冷たい飲み物が年間を通して好まれるが、2018年に220万本ものプラスチック製ストローが使用され、社会問題となっている。高級ホテルや人気観光地で脱プラスチックストローが進むことは、他の飲食店に大きな影響を与え、また、消費者側にも強いメッセージを届けることになる。今後も脱プラスチックストローの動きは加速すると見られている。
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TNCアジアトレンドラボ
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