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【インドネシア】Gojekの寄付に特化した新サービス「GO-GIVE」が話題

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断食で信仰心が高まる月に合わせて電子寄付サービスを開始

Gojekが2019年5月、イスラム教の断食月に合わせて、電子寄付を可能とする新サービス「GO-GIVE」を開始した。断食月はイスラム教徒の信仰心が高まる月であり、イスラムの教えのひとつであるザカート(困窮者のための義務的な喜捨)の意識も高まる。そこで「GO-GIVE」は、Gojekアプリを通して、寄付を募り、電子マネー「GoPay」を使って寄付をしてもらう仕組みとなっている。寄付の内容はさまざまで、難病の子どもを救うプロジェクトから、若者のスタートアップを応援するクラウドファンディングまで多岐にわたる。
Gojekは、「GO-GIVE」導入以前にも、複数の非営利団体へ「GoPay」での寄付を募っていた。2018年の断食月には、ドライバーへの「GoPay」を使った寄付(チップ)が1兆40億ルピア(約75億円)にも上った。

電子寄付は年々増加より広い層が気軽に寄付をするように

インドネシアの全人口の9割以上を占めるイスラム教徒にとって、ザカートの習慣はなじみが深く、インドネシアは世界で最も寄付をする人が多い国でもある。インドネシア人は寄付ができることは、喜ばしいことだと捉えている。 また、近年の電子マネーの普及に伴い、電子寄付の数も年々増加しており、「GoPay」によると、2017年~2018年の間に電子寄付は以前の約400倍になっている。電子寄付は、1,000ルピア(約7.4円)から寄付が可能で、国内で最も利用者の多いアプリであるGojekがサービスを提供することにより、より広い層が気軽に寄付できるようになったといえる。


本記事はTNCライフスタイル・リサーチャー(http://lifestyle.tenace.co.jp/ )とインテージのグローバル・リサーチャーの共同執筆記事です。


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