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【タイ】ニューノーマルな旅行は「家族で・近くに・安全に」/タイ版Go To キャンペーンで国内旅行促進

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バンコク近郊県の国立公園やビーチリゾートが人気

タイ政府観光庁旅行リサーチセンター(TATIC)が、2020年7月後半に実施した意識調査によると、調査対象者のうち84%の人が国内旅行に問題はないと考えており、同年中に旅行の計画を立てている人は53%であった。移動には70%の人が自家用車を利用し、人数は4人程度、家族やカップルでの旅行が多かった。
クルンタイ銀行の調べ(2020年8月)によると、バンコクの近郊県、国立公園があり自然豊かなナコンラチャシマ県やカンチャナブリ県、ビーチリゾートで旅行者の訪問が増えており、自然に囲まれた観光地で人混みを避けて、より安全に過ごす場所を選ぶ人が多いようだ。海外旅行が好きなタイ人だが、2020年だけではなく2021年も海外旅行は難しいと考えているようだ。そのような中、まるで海外旅行に見えるバンコク市内の写真撮影スポットが話題になり、一時期多くの若者が撮影に訪れていた。

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タイ版Go To キャンペーンで国内旅行を促進

タイの主要産業である観光業は、外国人の入国制限が続き、苦境に立たされている。政府はタイ人による国内旅行を促進し、国内観光の活性化をはかろうと、タイ版Go To キャンペーン「ラウティアオドゥアイカン(เราเที่ยวด้วยกัน)」を実施。2020年7月から10月の間、宿泊代金や航空券代の一部を補助したり、飲食や買い物に使えるクーポン券を発行した。政府の促進策が功を奏し、また旅行へ出かけられることを待ちかねていたこともあり、地方は観光客が集まり、賑わいを見せるようになっている。
2003年、SARS(重症急性呼吸器症候群)の流行が観光業に大きな影響を与えたときは、タイ観光庁は「Unseen Thailandプロジェクト」を実施し、人混みを避けた知られざる観光地への旅行を提案していた。国内旅行の機会が増えることで、国内に新しい観光名所が生まれるかもしれない。

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本記事はTNCライフスタイル・リサーチャー(http://lifestyle.tenace.co.jp/ )とインテージのグローバル・リサーチャーの共同執筆記事です。


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