【インド】恋愛下手な男性が通うデートコーチング/インドの結婚事情に変化
インドの結婚は、ほとんどが見合い結婚であり、見合い相手を探すアプリが数多く存在する。アプリでは同じカースト、出身地、職業などが選べ、両親が登録する場合が多い。「Tinder」や「TrulyMadly」などの出会い系アプリや、「Floh」といった独身者のためのイベントを開催している企業も多くある。そんな中、「デートコーチング」スタイルのコンサルティングを受ける男性が増えている。デートコーチングの講座内容は、トーク術、ボディーランゲージ、服装に関するもので、女性に接近するヒントが含まれている。デリーやムンバイ、バンガロールなど、インド全域の都市圏を中心に流行しており、講座料は、3ヶ月から6ヶ月間で、5,000ルピーから100,000ルピー(約7,700円〜15.4万円)。10年前に比べ受講者がますます増えている。
インドでは親が結婚相手を決める文化が根強く残っているため、恋愛下手の男女が多い。また、地域によっては結婚前の男女交際やデートなどが禁止されており、異性への接し方に自信がない若者が多い事実がある。しかし、インド都市部では、女性の社会進出に伴い、恋愛結婚も増え、結婚前の恋愛を楽しむカップルも増え始めた。また、ビジネスをするうえでも女性との接点が増え始め、女性との円滑なコミュニケーションをとれることは、ビジネス面での成功を収めるためにも重要になってきている。このような状況の変化により、自分自身を磨きたい男性がデートコーチングを積極的に受けるようになってきたといえる。
本記事はTNCライフスタイル・リサーチャー(http://lifestyle.tenace.co.jp/)とインテージのグローバル・リサーチャーの共同執筆記事です。
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TNCアジアトレンドラボ
株式会社TNCが運営する、アジアのトレンドを研究・発信する情報機関。現地の生活者の暮らしや生活習慣に根ざしたトレンドからインサイトを見出し、企業のマーケティング活動の支援を行っています。 http://lifestyle.tenace.co.jp/
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インテージ
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- 2019/10/04
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