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【ベトナム】変化する保有自動車のブランド トヨタ+セダン人気に多様化の兆し

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インテージベトナムは2021年3月、保有自動車について調査を実施した(ベトナム全土、18歳以上の男女:3062人)。
 現在、世帯で保有しているブランドはトヨタがトップ(20.9%)。次いでホンダ(15.2%)、フォード(12.1%)、ヒュンダイ(10.2%)と続く。都市分析では両都市共にトヨタがトップ(ハノイ20.9%、ホーチミン市20.8%)だった。
 最後まで購入を検討していたブランドもトヨタがトップ(15.7%)で、ホンダ(14.0%)、ヒュンダイ(10.6%)の順。ただ、都市別ではホーチミン市はトヨタが1位(14.2%)だが、ハノイはホンダだった(17.1%)。
 今後購入したいブランド(夢・希望ではなく現実志向として)は、トップがトヨタ(14.5%)で、フォード(11.3%)、マツダ(11.0%)、ホンダ(10.4%)と続く。現在の保有ブランドと比較するとマツダ以外は回答が下がっており、ベトナム市場の多様化が見て取れる。
 また、都市別で見ると両都市で相変わらずトヨタがトップ(ハノイ16.0%、ホーチミン市13.7%)だが、以降はハノイでマツダとフォードが12.2%と続き、ホーチミン市ではホンダとフォードが12.7%と続く。トップのトヨタと2位との差が小さくなる中で、ハノイではマツダ、ホーチミン市ではホンダが人気上昇傾向のようだ。
 最後に、現在保有する自動車のタイプはセダンが圧倒的に強く(52.3%)、SUV(16.5%)、ハッチバック(8.6%)の順。今後購入したいのもセダンが1位だが数値は下がり(38.0%)、SUV(22.6%)、クーペ/コンバーチブル(16.6%)となった。セダン人気に陰りが見え始めており、SUVが追い抜く日も近いかもしれない。

出典:月刊誌「ACCESS」(2021年6月号)


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    執筆者プロフィール
    根岸 正実

    INTAGE VN Managing Director。 INTAGE Japanで海外調査担当後、INTAGE INDIAの支援に従事。その後INTAGE VNへ赴任して2015年11月から現職。講演や学会論文多数。MBA取得。レポートの詳細はWebサービスのslideShareで「VIEVIEW」と検索。
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