<駐在員コラム>【インドネシア:地球の暮らし方】インドネシアのバスルーム事情
- 公開日:2021/11/09
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はじめに
インドネシアで文化の違いを感じる出来事の一つとして、間違いなくトイレがあげられるだろう。空港・モールなどのトイレはほとんどが洋式だが、便座と床が水浸しになっていることがあり、毎回トイレに入るたびに覚悟がいる。なぜここまで水浸しになるのかと思うが、人々の生活習慣を知ると、少しずつ理解できるようになる。

家庭のバスルームを見ながら、人々の生活習慣を紹介したい。
バスルーム

SEC(社会経済クラス) A 乳幼児用のベビーバスも置かれている。
出典:インテージ生活者データベース Consumer Life Panorama
シャワーはお湯ではなく水を使うのが一般的。Aクラスになると給湯器が設置されるケースが増えるが、お湯が使用できても、高温多湿なインドネシアでは水を浴びることが気持ちよく感じるよう。
朝・夕にシャワーを浴びるケースが多いが、ここ最近はコロナウィルス感染拡大の影響を受け、帰宅したらバスルームに直行し、シャワーを浴びるという人も。シャワーを浴びる際、多くの人が必ず使うアイテムは、身体を洗うボディーシャンプー。一方髪の毛を洗う頻度は毎日派と2-3日に1回派に分かれる様子。

出典:インテージ生活者データベース Consumer Life Panorama
この家庭では、バスルームで使用するシャンプーやボディーソープは洗面台に並べられている。棚はなく、無造作に置かれているように見えるが、本人としては整理整頓されているという認識。A・Bクラスでは、家族それぞれが自分用のアイテムを所有するケースがみられるが、C・Dクラスでは、1つのアイテムを家族全員で共有されるケースがほとんど。
この家庭の場合、シャワーのあとに使用するスキンケアアイテムは、バスルーム内ではなく、寝室内の洗面台に置かれている。

この家庭の場合、バスルーム内には家族が共有して使用している石鹸や歯磨き粉の他に、洗剤も置かれているが、これは洗濯機やキッチンにシンクがなく、バスルームで洗濯や食器洗いを行うためである。
キッチンの横にバスルームがあるため、導線的には不便はないようだが、壁の劣化やカビが目立ち、清潔な状態とは言い難い。
トイレ事情

SEC(社会経済クラス) B
出典:インテージ生活者データベース Consumer Life Panorama
インドネシアのトイレでよく見かけるのが、手動ホース。家庭内だけでなく、オフィスやモールのトイレの個室に設置されていることが多い。用を足した後には、ペーパーではなく、このホースを使って身体をキレイにする。水を使用せずにトイレットペーパーのみで済ませることが、かえって不潔に感じる人もいるようだ。家庭内にホースがない場合は、樽に入った水をバケツでくんで利用する。
では公衆トイレにあるトイレットペーパーは何に使うのか?と気になるが、便座や身体についた水を拭くために利用しているようだが、すぐに乾くので濡れたままでも気にしないという人もいるようだ。
このホースは水圧が強いので、家庭ではバスルームの床掃除にも活用されている。

出典:インテージ生活者データベース Consumer Life Panorama
洋式に比べて和式は汚れやすいが、汚れが気になる場合はたらいの水と洗剤を使用して掃除をする。

最後に
バスルームは、家庭による違いがあるが、トイレ、シャワー、お清め、洗濯、食器洗いと様々な目的で利用されている。シャワーを頻繁に浴び、トイレの後に水で身体をキレイにするのは、高温多湿な気候に加え、身体を清潔に保つことへの意識の高さにもつながると考えられる。
コロナウィルスの感染拡大の影響により、人々の衛生に関する意識は高まりつつある。今後バスルームの使用方法がどのように変化していくのか、注目していきたい。
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執筆者プロフィール
芝崎 すみれ
インテージインドネシア シニアリサーチマネージャー3 インテージグループで約8年の国内リサーチ担当後、日本からのアウトバウンドリサーチとしての海外調査や海外現地法人の事業を統括する部門で勤務。これまでに担当した国数は、20カ国以上。2020年に念願の駐在員デビューを果たす予定だったが、コロナウィルスの影響を受けて延期に。約1年間、日本からのリモート駐在員としてインドネシアの調査を担当し、21年5月にようやくインドネシアに着任したばかり。
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編集者プロフィール
チュウ フォンタット
