はじめに
インドネシアで文化の違いを感じる出来事の一つとして、間違いなくトイレがあげられるだろう。空港・モールなどのトイレはほとんどが洋式だが、便座と床が水浸しになっていることがあり、毎回トイレに入るたびに覚悟がいる。 なぜここまで水浸しになるのかと思うが、人々の生活習慣を知ると、少しずつ理解できるようになる。
バスルーム

SEC(社会経済クラス) A 乳幼児用のベビーバスも置かれている。
出典:インテージ生活者データベース Consumer Life Panorama
Consumer Life Panoramaとは
世界18カ国1,000名以上の生活者のビジュアルデータを蓄積した、ウェブサイト型データベース。住環境を閲覧できる3Dモデルや、各生活者の保有アイテムを撮影した2Dデータが多く搭載されており、文字や数字だけでは把握しづらい海外生活者の理解に役立つ。
本コラムで引用したようなビジュアルデータを用いて、
・海外生活者の属性別の違いを比較する
・カテゴリーの使用実態をリアルに把握する
・ターゲット生活者のライフスタイル全体を理解する
等、「現地に行かない」ホームビジット調査として活用が可能。


この家庭では、バスルームで使用するシャンプーやボディーソープは洗面台に並べられている。棚はなく、無造作に置かれているように見えるが、本人としては整理整頓されているという認識。A・Bクラスでは、家族それぞれが自分用のアイテムを所有するケースがみられるが、C・Dクラスでは、1つのアイテムを家族全員で共有されるケースがほとんど。 この家庭の場合、シャワーのあとに使用するスキンケアアイテムは、バスルーム内ではなく、寝室内の洗面台に置かれている。

世界第4位の人口を抱え、GDP成長が続く東南アジア最大の経済大国・インドネシア。「インドネシア人の平均的な生活スタイルや価値観」をどれだけ解像度を高く捉えられているでしょうか。
インテージの海外生活者データ「Global Viewer」をはじめとする各種データをもとに、インドネシアの消費者の基本となる「平均」と、そこから見えてくる最新トレンドを整理して解説します。
インドネシア人の「平均」を知ろう! 気候と文化・ハラール・Z世代から読み解く生活者像
・ライフスタイルと住環境:SEC(社会経済クラス)による違い
・宗教・ハラール事情と特有の消費行動

トイレ事情

SEC(社会経済クラス) B
出典:インテージ生活者データベース Consumer Life Panorama


最後に
バスルームは、家庭による違いがあるが、トイレ、シャワー、お清め、洗濯、食器洗いと様々な目的で利用されている。シャワーを頻繁に浴び、トイレの後に水で身体をキレイにするのは、高温多湿な気候に加え、身体を清潔に保つことへの意識の高さにもつながると考えられる。 コロナウィルスの感染拡大の影響により、人々の衛生に関する意識は高まりつつある。今後バスルームの使用方法がどのように変化していくのか、注目していきたい。




