
日本との関わりも深い「魚池茶業改良場」
2021年9月、台湾中部南投県の「魚池茶業改良場」で、29年かけて育成した新品種の台湾茶「台茶25号」が発表された。南投県は台湾茶の産地として有名で、なかでも観光地として名高い台湾最大の湖「日月潭」は、台湾アッサム紅茶の産地である。台湾の紅茶は日本と深いかかわりがある。日本統治時代に台湾総督府がインドアッサム種を取り入れ、標高600~800メートルの肥沃な魚池盆地で栽培した紅茶の評価が高かったことから、紅茶試験支所を設立したという歴史があるからだ。日本統治時代には、全台湾での茶樹栽培面積は、約45,000ヘクタールにものぼり、日本への輸出も次第に増加し、1923年には輸出の品質管理のために台湾茶検査所を設置、1930年には茶業伝習所も置かれたほどであった。 紅茶試験支所「臺灣總統府中央研究所魚池紅茶試驗支所」は、日本統治時代の1903年に設立し、1968年に「行政院農業委員會茶業改良場魚地分場 」となった。創立85周年に当たる2021年、トレンドウオッチャーが現地に赴き、 「魚池茶業改良場」を取材した。


「台茶25号」は茶葉加工の違いで色の変化が楽しめる
台湾では飲み物の自動販売機をほとんど見かけることはない。代わりに街中いたる所にドリンクスタンドがあり、カスタマイズできる様々な種類のドリンクが売られている。台湾経済部の統計によると、台湾では毎年10.2億杯ものドリンクが売れ、毎年平均で一人当たり43.3杯のドリンクを飲んでいることになるという。 「台茶25号」は、ミャンマー原産種と「台茶13号(翠玉)」の自然交雑による子孫と推定され、赤紫色の新芽が出る特殊な茶樹であることが1992年に発見されてから、育成されてきた。紅茶に加工すると色はオレンジレッドとなり、緑茶に加工すると薄紫色となる。緑茶に加工したものにレモン汁を入れるとバタフライピーのようにピンクに変化することから、ドリンクスタンドの商品開発が期待されている。また、紅茶、緑茶として加工する以外にも、観賞用として庭園や景観栽培にも適している。現在、植物品種権を申請中で、その後苗木の繁殖、茶農家の栽培生産等に入るため、早ければ2023年末に消費者が茶葉を購入できるようになる見込みである。
親日的で、日本企業の進出先としても注目度の高い台湾。「台湾人の平均的な生活スタイルや価値観」をどれだけ解像度を高く捉えられているでしょうか。
インテージの海外生活者データ「Global Viewer」をはじめとする各種データをもとに、台湾消費者の基本となる「平均」と、そこから見えてくる最新トレンドを整理して解説します。
台湾人の「平均」を知ろう!典型的な消費者像と最新トレンドを徹底解説
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