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【韓国】韓国コスメの新マストアイテム!手軽に角質ケアや保湿ができる「トナーパット」

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人気コスメショップの売上ランキングで大半を占めるトナーパット製品

韓国では2021年頃からコットン製の6~7cmほどの丸形パットに、化粧水や美容液をたっぷり染み込ませたトナーパット製品が続々と発売されている。トナーパットは指にぴったりとなじむ大きさで、エンボス加工が施されていて拭き取り効果があり、拭き取り後は気になる部分にそのまま張り付ければ部分パックとして使用することができるため、マスクパックより手軽にスキンケアができると人気になっている。コスメショップの「OLIVE YOUNG」では、2022年までの3年間で年平均30%の高い売上成長率で、「パック部門売上ランキング」でTOP10中6商品がトナーパット製品となっている。鎮静効果がある魚腥草(ドクダミ)を配合した「Abib/魚腥草スポットパットカーミングタッチ」(80枚入り28,000ウォン /約2,800円)や、青みかんエキスとビタミンC誘導体成分の働きで肌に活力を与える「goodal/青みかんビタCトナーパッド」(70枚入り24,000ウォン/約2,400円)などが人気の商品で、最近では「Abib 」のように鎮静効果が含まれた製品が多く、皮脂が多く分泌され、太陽を浴びて火照った夏のフェイスケアには必須アイテムとなっている。

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”化粧品ミニマリズム”の流れから手軽にスキンケアができる商品が人気

コロナ禍による外出制限や長期的な不況により、華やかにメイクアップするコスメより、ダメージを受けた肌や髪、疲労回復に役立つ「ヒーリングビューティー」製品に注目が集まるようになった。また、トナーパットの流行の少し前から、片手でも塗ることができるスティック型美容液が大きなブームとなっていて、「手軽なスキンケア」を求める消費者が多くなったことや、地球環境などの観点からMZ世代を中心に「化粧品ミニマリズム」が増えていたこともヒットの要因となった。洗顔後、トナーパットだけで角質除去、化粧水、保湿まで一度にできることが、日々忙しく過ごす現代女性のニーズに適合したといえる。韓国では毎年春と秋の季節になるとPM2.5の数値が上がり、1km先の建物もかすんでしまうほどになる。呼吸器だけでなく肌にも悪影響を与えるため、PM2.5をきれいに落としたいという目的で使用する人も多いようだ。

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  • TNCアジアトレンドラボ

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    TNCアジアトレンドラボ

    株式会社TNCが運営する、アジアのトレンドを研究・発信する情報機関。現地の生活者の暮らしや生活習慣に根ざしたトレンドからインサイトを見出し、企業のマーケティング活動の支援を行っています。
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