【台湾】政府の5元割引政策が後押し/様々なデザインでおしゃれ感覚に持ち運べるマイボトル!
スーパーやコンビニエンスストアなど
おしゃれなマイボトルが数多く登場
台湾では様々なマイボトルが登場し、デパートや量販店はもちろんのこと、スーパーや市場などでもたくさんの種類が販売されている。ネットショップの統計によれば、特に軽くて洗いやすいもの、480ml~600mlのサイズが売れているという。また、タピオカパールが飲める太いストローがついた「珍珠奶茶杯」やバイクのフックにかけられるマイボトルなど、おしゃれかつ機能性があるものも人気である。「樂扣樂扣 lock&lock」では、 「珍珠奶茶杯(459元/約2,000円)」、「微笑騎士杯(999元/約4,500円、4496元/ 約20,000円)」を販売している。また、コンビニエンスストアでもマイボトルが販売されている。ファミリーマートでは、天然素材の植物繊維エコカップ「無塑植纖杯(109元/約500円)」を販売している。
台湾のクラウドファンディングで1,842,160元(約800万円)を売り上げた人気のタンブラー「CarryUse cup(800元/約3,600円)」は、外側のポリプロピレンのカップに医療グレードのシリコンインナーカップを組み合わせて使う折り畳みタンブラーになり、軽量かつ二重構造で保温効果にも優れている。スタイリッシュなデザインで800ml入るが、コンパクトに小さくたためるため携帯にも便利。このようなタンブラーを持つことは、おしゃれで今どきという感覚もあり、デパートなどでも休日に多くの人がマイボトルを選んでいるのを見かける。
使い捨てコップの削減を目指し
政府によるマイボトル割引を実施
日本の環境省に相当する「行政院環境保護署」によると、台湾は毎年約40億個の使い捨てのコップを使用しているドリンク王国である。2022年7月1日から台湾では、政府の取り組みでドリンクスタンドやコンビニエンスストア、スーパー等でドリンクを買う際にマイボトルを持って行くと5元(約22円)割引する制度が導入された。この制度が開始される前にマイボトルを持ち込む人は6%だったのに対し、7月1日以降は30%と約5倍になったという統計がある。この割引制度の導入により、毎年5.8億個の使い捨てコップの減少、約7,000トンのゴミを減らすこと等を見込んでいる。
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TNCアジアトレンドラボ
株式会社TNCが運営する、アジアのトレンドを研究・発信する情報機関。現地の生活者の暮らしや生活習慣に根ざしたトレンドからインサイトを見出し、企業のマーケティング活動の支援を行っています。
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インテージ
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- 2022/11/04
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