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【中国】中国発のジェンダーレスコスメが続々と登場!個性や自己実現などコンセプトに共感を呼ぶ

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ジェンダーレスコスメが続々と登場
中でも「SEVEN・JULY」が異例の売上を記録

2022年春頃より、「SEVEN・JULY」、「HASHTAG」、「FADESOUL」、「CHOIZ BEAUTY」、「bosie」など、無性別コスメ(ジェンダーレスコスメ)のメーカーが続々登場し話題になっている。性別を感じさせないカラーとデザイン、小容量でプチプラ(初めてでも試しやすい)といった点や、個性・平等・自己実現などのコンセプトが人気に。持つことでコンセプトに共感していることを表明できると考える人も多く、LGBT層以外からも支持されるようになった。


代表的なメーカーの一つ、「SEVEN・JULY」は2021年4月の創業後にクレンジングクリームが話題となり、1年で4万本を販売(国産ベンチャーの売上としては異例の数)。10月にブラット・ピットが無性別コスメ業界に参入するというニュースも大きく報じられ、海外での盛り上がりに比例するように、今後も無性別コスメが中国で注目を浴びることが予測される。

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中国産ジェンダーレスコスメメーカーの登場により性的マイノリティへ勇気を与える形に!

2020年ごろからBTSなど男性がメイクをしているK-POPのグループがブームになり、同時期にジェンダーレス(無性別)などの言葉が一般に認知された。コロナ禍で女性向けコスメメーカーの売上が下がったため、中国ではブルーオーシャンとされている男性用コスメ、無性別コスメの新たなブランドを作るメーカーが増えた。外資メーカーのジェンダーレスコスメは、初めて試す層にとっては価格が高く、国産の登場が待たれていた。中国は日本と同じく同性婚ができない国。不平等さや差別されていると感じる人や、彼らを応援する人も増えているため、コスメメーカー側が平等や自己実現をテーマにした商品を出すことで、彼らに勇気を与えている。また、有名なメーカーより小衆(マイナー、ニッチ)なブランドを持つことがステータスに変わりつつあり、売り上げ規模などはまだ小さくても知る人ぞ知るメーカーの新しい切り口の商品は注目される傾向にある。

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本記事はTNCライフスタイル・リサーチャー(http://lifestyle.tenace.co.jp/) とインテージのグローバル・リサーチャーの共同執筆記事です。


  • TNCアジアトレンドラボ

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    TNCアジアトレンドラボ

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