imagesColumn

【マレーシア】マレーシアで愛されるジャックフルーツ由来のプラントベースミートブランド「nanka」

images

約600円と手頃な価格設定で、一部のスーパーマーケットやオンラインで購入可能

マレーシア産ジャックフルーツを素材にした、プラントベースミートが市場で注目を集めている。プラントベース食品ブランド「nanka」は、肉消費量の多いマレーシア人に対し、より健康的な食品を提供することを目指してマレー人夫婦が創業したブランド。味や食感などの調整を繰り返し、ジャックフルーツ由来のプラントベースミートを完成させた。ジャックフルーツはドリアンと同様にマレーシア国民に愛される果物で、現地での生産や収穫が比較的容易であることが特徴。商品ラインナップは「ジャックフルーツ+マッシュルーム」、「ジャックフルーツ(70%)+チキン(30%)」、「ジャックフルーツ(70%)+ビーフ(30%)」の3種類が展開されている。価格帯はRM18~20(約540~600円)と、手頃な価格設定がされている。当初はイベントで試供品を提供していたが、その反響の大きさからレストランやホテルへの供給が始まった。現在では、一部のスーパーマーケットでも販売されており、オンラインでの購入も可能となっている。

馴染みのあるジャックフルーツを使用しベジタリアンに限らず、人気となる可能性

マレーシアの人々は一般的に肉食が多い傾向にあり、ベジタリアンはマイノリティである。このジャックフルーツ由来のパテはベジタリアンに限らず、この商品自体を求めて購入する人が多いという特徴があるという。フルーツとして食べる熟したジャックフルーツは強烈な香りと甘さがある。しかし、未熟な状態のジャックフルーツは芋系の食材に似ており、マレーシア料理ではカレーやサラダなどに頻繁に使用されている。このようなこともあり、ジャックフルーツ由来のパテは、ベジタリアンだけでなく、多くのマレーシ人に受け入れられる可能性を秘めている。

images

本記事はTNCライフスタイル・リサーチャー(http://lifestyle.tenace.co.jp/) とインテージのグローバル・リサーチャーの共同執筆記事です。


  • TNCアジアトレンドラボ

    執筆者プロフィール
    TNCアジアトレンドラボ

    株式会社TNCが運営する、アジアのトレンドを研究・発信する情報機関。現地の生活者の暮らしや生活習慣に根ざしたトレンドからインサイトを見出し、企業のマーケティング活動の支援を行っています。
    http://tnc-trend.jp/

  • Intage Inc

    編集者プロフィール
    インテージ

    ***

転載・引用について
  • 本レポート・コラムの著作権は、株式会社インテージ または執筆者が所属する企業が保有します。下記の禁止事項・注意点を確認の上、転載・引用の際は出典を明記ください 。

    「出典: インテージ 調査レポート「(レポートタイトル)」(●年●月●日発行)」
    「出典:Global Market Surfer ●年●月●日公開
  • 禁止事項:
    • 内容の一部または全部の改変
    • 内容の一部または全部の販売・出版
    • 公序良俗に反する利用や違法行為につながる利用
    • 企業・商品・サービスの宣伝・販促を目的とした転載・引用
  • その他注意点:
    • 本レポートを利用することにより生じたいかなるトラブル、損失、損害等について、当社は一切の責任を負いません
    • この利用ルールは、著作権法上認められている引用などの利用について、制限するものではありません
  • 転載・引用についてのお問い合わせはこちら