【タイ】企業が広告に新世代ラッパーを続々起用/若者を中心にラップが大ブーム
- 公開日:2019/09/23
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このほか、シンガポール大手銀行「UOB」が、若者をターゲットに開発したデジタルバンキングシステム「TMRW」でも、広告に複数の人気ラッパーを起用し同名のMVを発表。また、タイの大物ラッパー「F. HERO」は、ペプシタイランドによる各部門のミュージシャンを招いた広告に登場している。
テレビ番組をきっかけにラップブームが再燃わかりやすい内容のラップが人気の理由
タイでは90年代半ばからタイ人ラッパーが登場し、2012年に素人ラッパーによるラップバトル「Rap is Now」がスタートしたが、支持したのは一部だった。しかし、ここ数年のラップブームは、2017年から放映されたラップバトル番組「The Rapper」と、韓国発ラップバトル番組のタイ版「Show Me The Money Thailand」がきっかけと見られている。番組出場からラッパー活動を本格的に始め、ヒット曲を出しているラッパーも多い。タイで人気の音楽ストリーミング「JOOX」による週間人気ソングランキングでは、K-POPやタイPOPに並び、タイのラップが継続的にランキングしている。ヤンオームのほか、新世代の注目ラッパーは、YouTubeに新曲を発表後、数か月から1年の間に数百万から数億回の再生回数を獲得している。ラップでありながらラブソングが多く、若者に分かりやすい内容が人気の理由だ。ラッパー同士のコラボのほか、ラッパーとポップ歌手とのコラボ曲も人気だ。また、2018年10月リリースの軍政批判ラップ「Rap Against Dictatorship(RAD)」は、国外からも注目を集めた。 本記事はTNCライフスタイル・リサーチャー(http://lifestyle.tenace.co.jp/ )とインテージのグローバル・リサーチャーの共同執筆記事です。
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TNCアジアトレンドラボ
株式会社TNCが運営する、アジアのトレンドを研究・発信する情報機関。現地の生活者の暮らしや生活習慣に根ざしたトレンドからインサイトを見出し、企業のマーケティング活動の支援を行っています。
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