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【ベトナム】日本女性のべトナム旅行の目的は「食」 日本国内ではベトナムの食材が多様化

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本場の現地料理を食することは、海外旅行の大きな魅力のひとつである。ベトナム統計総局のデータによると、訪越 日本人数は新型コロナ前のピーク時に月10万人弱で、新型コロナ期に落ち込んだが、2023年3月には4万6000人と回復傾向にある。
2021年の日本アセアンセンターの調 査によると、日本人女性がベトナム旅行をしたい理由の第1位は「料理がおいしいから」だった。グルメサイトの食べログ に掲載されている日本のベトナム料理 店数は1279件。タイ料理の2249件には及ばないが、エスニック料理の枠から抜け「ベトナム料理」として認知されてい る。

しかし、ベトナム料理といえばフォーのイメージが強く、その人気に反して、限られたメニューしか知られていない。 このギャップにチャンスがありそうだ。2年ほど前からベトナムの辛味調味料「サテトム」がメディアで取り上げられ、気軽に味を変えて海外気分も味わえると、一時は売切れになるほど人気となった。ベトナム食品大手のマサンは、人気チリソースブランド「CHIN-SU」を 2019年に発売。2023年3月には日本人の味覚に合わせた新フレーバーを投入するなど、日本国内で流通するベトナム食材も多様化しつつある。

このように一定の成功例が生まれれば、ベトナムの日越の食品加工メーカーが、日本でベトナムの食材を販売するケースも増加していくだろう。49万人に
上る日本在留ベトナム人の需要も加わり、ベトナムでメジャーなバインセオミツクスなどの食材が、日本のスーパーで気軽に購入される日も遠くないかもしれ ない。

    “日本女性のベトナム旅行の目的は「食」 日本国内ではベトナムの食材が多様化” - 出典:月刊誌「ACCESS」(2023年5月号)


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    執筆者プロフィール
    今村信人

    INTAGE VIETNAM Director。国内外にてブランド構築支援業務を経験後、2007年ベトナムに赴任。2022年10月より現職。リサーチを中心に日系企業のマーケティング支援業務に従事。経営学修士。専門はセグメンテーション、ブランドマネジメント。ベトナム駐在員のその他コラムはこちら

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