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【台湾】政府による電子クーポン「文化幣」が若者の文化活動を促進!ハンドメイド・ものづくりなど様々な体験が人気

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18歳〜21歳を対象に電子クーポンを発行
本の購入や舞台鑑賞など文化関連で利用可能

台湾政府文化部は台湾の若者による文化的活動を促進させるため、2023年6月に18歳〜21歳を対象(計90万人)に1,200元分(約5,500円)の電子クーポン「文化幣(ウェンファービー)」を配布、本の購入や舞台鑑賞、展覧会など文化関連で消費することができる。
手作り体験ができる施設やショップでも使えるようにしたことで、多くの若者が台湾各地のワークショップや工房で電子クーポンを使用した手作り体験をし、若者の間で手作りブームが広がっている。
特に指輪等のアクセサリー作りを体験する若者が多く、その他革製品やアロマオイルの製作体験などもある。新北市にある手作り工房「yoyohand」では、200人を超える若者が指輪等の制作体験をしている。
若者が台湾の工房で本格的な手作り体験をすることで、今後のメイドイン台湾産業を発展させる事に繋がるだろうと言われている。 2024年は18歳〜22歳に対象年齢を広げ、計150万人の若者が受け取ることができる。

電子クーポン「文化幣」はスマホでアプリをダウンロードし、QRコードを読み取って買い物ができる仕組みで、スマホ世代の若者達には手軽に利用でき、うまく普及したと考えられる。
工房体験に関してはフリマアプリ「蝦皮(シャピー)」やショッピングサイト「Pinkoi」などに価格つきで体験することができる内容が掲載されており、スマホ1台で気軽に参加申請できる。カップルでお揃いの指輪を作ったり、卒業記念品を作ったりと、思い出づくりの一環としての体験が人気。
外出自粛が呼びかけられていたコロナ禍が終わったことで、家で本や映画を見ることよりも、複数の仲間と工房や施設へ出かけ、手作り体験をすることで体を動かし、新しい体験をすることで心身のリフレッシュに繋がっていることが考えられる。政府による文化体験の促進と若者の需要が上手く合致したようだ。

本記事はTNCライフスタイル・リサーチャー(http://lifestyle.tenace.co.jp/) とインテージのグローバル・リサーチャーの共同執筆記事です。


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