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【韓国】「おまかせ」から派生した韓国独自の食スタイルを提供する外食店が体験重視のMZ世代を中心に注目を浴びる!

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「ウまかせ」や「イモかせ」など
様々な”○○かせ”スタイルの飲食店が登場

韓国で「OMAKASE」という言葉が寿司屋での提供スタイルの意味を超え、韓国独自の広がりをみせている。おまかせの高級な寿司屋は、その特別感が20~30代に受けて人気が拡大した。人気店の予約は大学の人気講義が抽選であたるのと同じくらい難しいことから、「受講申請」とも呼ばれている。そうした状況から、予約専用のアプリ・店頭端末まで登場している。
このおまかせから派生して生まれた「~かせ」という言葉が、若者たちの注目ワードになっている。韓国語の「カセヨ(行きます)」に通じることや音としても言いやすいことが、広がった要因になっている。
代表的なものは、韓国牛(ハンウ・ハヌ)焼肉のおまかせ「ウまかせ」。ソウル・カンナムにある「ウボテラス」が人気で、丁寧に焼かれた韓国牛グリルと海鮮、小皿料理が22万ウォン(約2万5千円)で楽しめる。普段気軽に食べているサムギョプサルとは異なるスタイルと雰囲気で、若者たちの憧れの店となっている。ワインやウイスキーを1本注文すると、アルコール1本持ち込み料金が無料になるという独特のシステムも評判だ。
おばちゃん(イモ)がおつまみを用意してくれる「イモかせ」も、「ハルメニアルブーム(おばあさんが食べるようなものやファッションをミレニアル世代が好む現象)」も相まって、注目度が増している。釜山にある「太平洋刺身屋」は新鮮な刺身はもちろんだが、ミニピザや揚げエビパンなど、通常の刺身店にはない様々な料理を、おいしい食べ方の説明と共に楽しめる。価格は1人前5万ウォン(約5,600円)。
そのほか、2023年に大ブームとなったスイーツ「タンフル」のおまかせ「タンフルかせ」など、さまざまな”~かせ”を提供する店舗が登場している。

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高価格でも特別な消費体験ができ、
他の人とは違う体験に価値を感じるMZ世代

韓国に「OMAKASE」が登場したのは約20年前のことだが、コロナ禍に入り急激に注目されるようになった。これは日本に行けなくても、質の良い寿司を食べたいという願望や、高価格でも美味しいものを食べてストレスを解消したいという消費傾向によるものといわれている。
MZ世代はSNSを通じて自分の経験を共有しているため、他の人とは違う体験に価値を感じている。そのような価値観も「ウまかせ」や「イモかせ」のような「おまかせ」の派生形の人気の要因となっている。
店舗側にとっても、小規模の店舗でもよく賃貸料や人件費を抑えられるため、従来の飲食店より出店のハードルが下る。
そのようなこともあり、出店数は今後も増えて、さらに多種多様な”~かせ”が登場するだろう。

本記事はTNCライフスタイル・リサーチャー(http://lifestyle.tenace.co.jp/) とインテージのグローバル・リサーチャーの共同執筆記事です。


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