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【アフリカ/アジア】若い世代がアフリカとアジアで最大の消費者になる (Statista)

2030年までに、アフリカ、アジア、そして一部のラテンアメリカ諸国では、ミレニアル世代やZ世代が消費支出の最大シェアを占めると予想されている。これは、World Data lab、ニールセン、GfKの報告によるものである。
2030年までに、サブサハラアフリカ、インド、パキスタン、インドネシア、フィリピン、メキシコ、ペルーなどでは、Z世代が最も多く消費する世代になるとされている。一方、ミレニアル世代は、中国、ロシア、北アフリカおよび中東の大部分、さらに南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランド、チリなどで最大の消費者になると予測されている。

6年後、ヨーロッパの大部分やアメリカ、カナダ、そしてブラジル、コロンビア、タイ、韓国などでは、引き続きX世代が消費者層の支出の大部分を占めるだろう。フランスと日本は、ベビーブーマー世代が消費支出の最大シェアを維持する数少ない国のひとつである。

このレポートでは、Z世代が過去最大規模で、最も裕福で、最も多く消費する世代になると予測されている。人口減少によって後続の世代が縮小する中で、特に人口増加が続く発展途上国では、Z世代はすでに市場で無視できない存在となっている。また、このレポートは、一部の一般的な通念に反し、ミレニアル世代やZ世代が親世代よりも経済的に劣っているわけではないと結論づけている。ただし、世代間の富や購買力の向上は、以前ほどのスピードでは進んでいないと指摘している。

2024年時点では、サハラ以南のアフリカにおいて、Z世代の消費支出はミレニアル世代と同等(それぞれ約30%)であり、北アフリカおよび中東ではすでに23%、ラテンアメリカおよびカリブ海諸国では20.6%に達している。
アジア太平洋地域のZ世代の消費支出は、現在19.3%と遅れをとっている。しかし、この地域は、世界で最も高齢化が進んでいる国々から最も若い国々まで、多様な国を含むため、世界地図上でさらに詳細に分析されている。

今後10年間で、Z世代は教育、アルコール、衣服、交通により多くの支出をするようになると予想される一方で、医療費への支出はまだ大きな要素とはならないと見られている。

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記事の出典:
https://www.statista.com/


  • Intage Inc

    執筆者プロフィール
    Katharina Buchholz

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