【インド】アグリツーリズムに熱視線/田畑のシェアアプリの開発進む
都市部で家庭菜園を始める人が増加関連サービスの開発も進む
富裕層・中間層が、スーパーで売られる野菜が本当に安全なものか不安視する声を上げ始め、2016年頃より、都市部で多くの人々が自宅の屋上やベランダで家庭菜園を始めた。また、若いエンジニアたちはアグリテックのスタートアップに着手し始めた。「オーガニック栽培のススメ」や「UrbanVeggieGarden」のような、情報提供をするサイト・アプリも増えてきている。趣味で始めた家庭菜園にのめり込み始めた人々のために、全国で農家の手が離れた田畑をレンタルできるサービスやアプリも開発されている。
食に興味を持つ人が増え、トレーサビリティやオーガニック、エコというキーワードはインドでも浸透し始めている。また、休日に都会から離れ、自然の中で過ごしたいと思う人も増えている。
レンタルファームを運営する企業は、仕事があり、頻繁に畑へ来られない人のために、その土地の農家を管理ヘルパーとして雇っている。利用者にとっては、栽培状況をいつでも確認でき安心であるし、また、管理ヘルパーとなることで、貧困な農家や女性の活躍を助ける社会貢献にもつながるため、今後も広がりをみせていくだろう。
本記事はTNCライフスタイル・リサーチャー(http://lifestyle.tenace.co.jp/ )とインテージのグローバル・リサーチャーの共同執筆記事です。
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執筆者プロフィール
TNCアジアトレンドラボ
株式会社TNCが運営する、アジアのトレンドを研究・発信する情報機関。現地の生活者の暮らしや生活習慣に根ざしたトレンドからインサイトを見出し、企業のマーケティング活動の支援を行っています。
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インテージ
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- 2020/04/13
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