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【タイ】地下鉄ブルーライン延伸/フォトジェニックな駅が観光スポットに

中華風、古い王宮風観光地のイメージに合わせた駅構内

バンコクを走る地下鉄2路線の1つ、ブルーラインが、バンコク西部のチャオプラヤ河対岸まで延伸され、2019年9月に開通した。これに先立ち2019年7月29日、国王ラマ10世の誕生日に合わせて、観光地近くの延伸5駅も開通。9月末までは無料乗車期間として多くの人で賑わった。今回の開通で、中華街やエメラルド寺院といった観光名所へのアクセスが容易になると歓迎されている。観光地近くの駅構内は、フォトジェニックな装いで、中華街近くのワットマンコン駅は中華風に、涅槃像があるワット・ポー寺院近くのサナームチャイ駅は、古い王宮をイメージした豪華な造りといったように駅そのものにも見ごたえがある。地下鉄の乗車運賃は16‐42バーツ(約48‐126円)。1日平均10万人の利用者が見込まれている。今までアクセスしにくかったエリアに地下鉄で行けて、とても便利になったと好評だ。

地下鉄利用者が増えることで交通渋滞が緩和される見込み

チャオプラヤ河西岸から都心への移動には、自家用車やバス、タクシーを利用する人が多く、朝夕は交通渋滞が起こっている。延伸した地下鉄を利用したことで、これまでバスで1時間以上かかっていたところをたった10分ほどで移動ができるようになったという人もいる。西部の終点駅ラックソーン駅には、パークアンドライド用の巨大駐車場があり、遠方の市民も車を停めて地下鉄を利用できる。タイ高速度交通公社(MRTA)は、さらにブルーラインを環状に結ぶ路線(タオプーンタープラ)で2019年末までに試乗開始、来年3月までに開通を予定している。バンコクで進む地下鉄・高架鉄道網の拡大により、車を利用する人が減り、交通渋滞が緩和されることが期待されている。

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本記事はTNCライフスタイル・リサーチャー(http://lifestyle.tenace.co.jp/ )とインテージのグローバル・リサーチャーの共同執筆記事です。


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