【シンガポール】時間貸しアトリエで手軽に趣味の時間を/クラフト教室の人気が高まる
学力向上のため学校教育では手を動かす授業が少なかった
1965年、マレーシアから分離するかたちで独立したシンガポールは、天然資源のない小さな国土に当時の人口のほとんどが単純労働者という状況であった。政府は「人が資源」と捉え、建国以来、国を挙げ教育に力を入れる政策を実施し、インテリ層の育成に尽くした。努力が実り、各国生徒の学習到達度を評価するOECDのPISA調査で2015年に、科学的リテラシー、読解力、数学的リテラシーの3分野すべてで1位を獲得した。しかし、経済発展や学力向上にばかり目を向け、趣味に乏しい日々を過ごしてきたことに気づき始め、手を動かす実技の少なかった学校教育を受けた人々の間で、静かなクラフトのブームが起きているようだ。
本記事はTNCライフスタイル・リサーチャー(http://lifestyle.tenace.co.jp/ )とインテージのグローバル・リサーチャーの共同執筆記事です。
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- 2020/05/25
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