
お湯へのこだわり
たぶん世界中、中国人ほどお湯にこだわる民族はほかにいないと言っても過言ではないだろう。その裏には、中医の陰陽調和という理論がある。お湯を飲むと、「温陽」という効果があり、寒さを追い払い、体の中の「陰」の気を中和することで、病気を治す効果があると中国人はこのことについて昔から信じている。また、中国の水道水は日本のように直接飲める水ではないので、中国で常温の水を飲みたい場合は、一度水道水を沸かしてから、常温まで放置するという習慣がある。また、中国のレストランに行くと、ほとんどの場合、お客さんに出すのがお冷の代わりに、温かいお茶だということは気づくだろう。これも、この中医の理論と習慣による影響なのだ。 そのため、実際に中国人の家庭にはこの習慣を反映する小物がたくさん見られる。まず、中国の家庭をよく見ると、必ず湯沸かし器やケトルが一つは置かれている。お湯を沸かしたら次は保温だ。保温機能がついている湯沸かし器の場合は沸かした後そのまま置いていればいいのだが、ケトルの場合、保温でほかに必要なものがある。そのため、中国人は昔から魔法瓶や保温瓶を使う習慣がある。
湯沸かし器(左)、ケトル(中)と魔法瓶(右)を設置する中国住宅
(出典:生活者データベース(Consumer Life Panorama))
Consumer Life Panoramaとは
世界18カ国1,000名以上の生活者のビジュアルデータを蓄積した、ウェブサイト型データベース。住環境を閲覧できる3Dモデルや、各生活者の保有アイテムを撮影した2Dデータが多く搭載されており、文字や数字だけでは把握しづらい海外生活者理解に役立つ。
本コラムで引用したようなビジュアルデータを用いて、
・海外生活者の属性別の違いを比較する
・カテゴリーの使用実態をリアルに把握する
・ターゲット生活者のライフスタイル全体を理解する
等、「現地に行かない」ホームビジット調査として活用が可能。







