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【ベトナム】健康意識の高まりと住環境の変化から、都市部で家庭菜園が人気に

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食の安心安全への不安から家庭菜園に注目

ホーチミンを中心に、家のベランダや、オフィスビルの屋上などで家庭菜園を始める人たちが、都市部を中心に増えている。ベトナム料理では毎食と言って良いほど、生野菜を摂取する。家庭菜園での人気が高いのも、こうした食べる機会の多い、ミント、アジアバジルなどの香味野菜の他、生育がしやすいミニトマト、キュウリなど。
この家庭菜園ブームの背景には、ベトナム国内で広がる食の安心安全への不安がある。近年、農薬や化学薬品で汚染された輸入野菜・果物や、国産の肉や魚に保存料や着色料を使用している件など、食に関わる報道をよく見聞きする。また、外食文化が根づいているベトナムではあるが、レストランや食堂で使用する食材への不安が拭えないことから、低農薬や安全性の高さを訴求した認証つきの食材を購入する健康志向の人が増えつつある。

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近年、ベトナムをはじめとする東南アジア諸国の都市化が進んでいる。世界銀行のデータによると、ベトナムでは2019年の都市人口比率が全人口の36.6%を占めている。数値としては、日本や欧米各国(8~9割)と比較すると高くはないが、2018年の数値と比較すると2%増と、中国と並んでアジア諸国の中で増加率が最も高い。

都市人口比率_17カ国

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Reference the World Bank ”Urban population % of total population)” Retrieved December 23, 2020, from (http://bit.ly/3nN3sxF ※都市人口とは、各国統計局が定義した「都市エリア」に居住する人口を指す ※Urban population refers to people living in urban areas as defined by national statistical offices.

都市人口比率_17カ国

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    執筆者 TNCアジアトレンドラボ

    株式会社TNCが運営する、アジアのトレンドを研究・発信する情報機関。現地の生活者の暮らしや生活習慣に根ざしたトレンドからインサイトを見出し、企業のマーケティング活動の支援を行っています。
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    ヤン・イェン

    日本在住の中国人リサーチャー、中国をメインに海外消費者生活実態を発信。

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