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【タイ】ショッピングモールや映画館などペット同伴可能なスポットが増加/ライフスタイルの多様化からペットブームは継続

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週末にはペット連れの利用者で
賑わいを見せるショッピングモール

ペットブームが続く中、ペット同伴可能なスポットが増えている。
全国展開する量販店「Lotus’s」はペット人気を受け、2022年4月にペット用品の販売やグルーミングサービスなどトータルケアを提供するペット専門店「Pet Us」を立ち上げた。更に2023年9月には、全国100ヶ所の支店でペット同伴可能になった。
バンコク郊外の大型ショッピングモールでも犬・猫の同伴可能な場所が増えており、「Central Festival Eastville」では週末になると飼い犬を連れた人が集い賑わっている。2023年6月には、同モールを含む計3ヶ所のモール内の映画館にペット同伴可能な「i-Tail PET CINEMA」が週末限定でオープン。ペットには1匹99バーツの入場料がかかり、無料配布のオムツをつけ専用のケージで入場。飼い主がペットと一緒に映画を楽しめる工夫がされている。
また、タイの公園では一般的にペットを連れ込むことが禁止されているが、2022年9月、バンコク中心部のベンジャキティ公園に犬散歩用ドッグパークがオープン。緑の中で犬と過ごすことが可能になった。

ライフスタイルの多様化に伴い、
ペットを飼う人が増加、ペット市場も拡大傾向

タイ商務省事業開発局によると、2022年ペットケアサービス事業に進出する企業は前年比91%増加、また2020年以降、ペット関連事業の収益は連続して増加。ペット市場規模は今後、8.4%/年の割合で拡大し、2021年446億バーツから2026年には667億バーツに達すると見込まれている。
同局は、現在タイは競争社会のためにライフスタイルが変化しており、独身者が増え、またコロナ禍を経て自宅での時間が増えたことで、ペットを飼う人が増加傾向にあるとしている。
CMMU(マヒドン大学経営大学院)が約1,000人を対象に実施した調査では、ペットを飼う人の49%が子ども代わりにペットを飼うペット・ペアレントで、対象者の80.7%は独身者であった。
これらペット愛好家は、ペットフードに1,001~2,000バーツ/月、その他ケアサービスに14,200バーツ/年を費やし、時間を割いて一緒に過ごすことを大事にするとされている。

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本記事はTNCライフスタイル・リサーチャー(http://lifestyle.tenace.co.jp/) とインテージのグローバル・リサーチャーの共同執筆記事です。


  • TNCアジアトレンドラボ

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