【シンガポール】80~90年代のヴィンテージ古着が人気/ミレニアルズのファッションに変化
「ジェネレーションY」や「ミレニアルズ」と呼ばれる1980年代序盤から1990年代中盤までに生まれた世代は、インターネットが普及する前に生まれた最後の世代で、幼少期にIT革命を経験しているのが特長だ。彼らのファッショントレンド として現在注目を集めているのがヴィンテージアイテムだ。80〜90年代の古着が特に人気で、欧米のミュージシャン、日本のアニメキャラクター、スポーツブランドなど幅広いジャンルのTシャツが好まれている。古着好きが高じて仲間と共にヴィンテージショップをオープンさせるミレニアルズも急増。日本やアメリカから仕入れたアイテムは高値が付くため、取扱店が数多くオープンしている。
好きが高じて店舗経営もヴィンテージに魅了されるミレニアルズ
シンガポールでは、長年、お下がりのやり取りも古着を購入する習慣もほぼ皆無であった。しかし、欧米人を中心とする在住外国人たちの異なる生活スタイルが徐々に注目を集めるようになったこと、さらに、日本や欧米のファッションやカルチャーに関する情報をSNSでオンタイムで知ることができるようになったことで、近年は積極的に古着を購入する人が若者層を中心に増加している。高級ブランド品のみならず、80〜90年代に作られた希少価値のあるアイテムに人気が集まり、それらを扱うヴィンテージ古着ショップがトレンドとなっている。それに伴い、若者が経営するヴィンテージファッション店も増加。ミレニアルズ世代にとってヴィンテージは、ファッションとして楽しむだけではなく、仕事としての価値も高いようだ。
本記事はTNCライフスタイル・リサーチャー(http://lifestyle.tenace.co.jp/ )とインテージのグローバル・リサーチャーの共同執筆記事です。
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TNCアジアトレンドラボ
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- 2020/03/23
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